3月25日 今年は例年より3週間も早くハーブの植え付けを開始しました。冬が異常なほど暖かかったためハウスで有機育苗している苗も根張りが良く順調に生育したのでこの時期から定植することにしました。
まずはマルチ張りから始めます。まだまだ寒い日がありますので地温を高め、根張りを良くするため黒マルチは必須です。
今回選抜した耐寒性ハーブたちは春植えジャーマンカモミール、クラリセージ、ゼニアオイ、セイヨウオトギリソウ、カワラヨモギなどなど移植組みも合わせて10種類のハーブになります。
大きく育った春植えジャーマンカモミール苗。かなり込み合ってきていました。
ゼニアオイ(マロウ)は特に生育旺盛でポットの中で根が詰まり葉っぱの黄変が始まりそうです。
セイヨウオトギリソウ
育苗中に何度も切り戻しをしたので苗は小さく見えますが、ポットの中で根がパンパンに詰まっています。
古代ギリシャ時代から心を静める作用があるとされ、近年では育毛効果も期待されています。
カワラヨモギ
一気に大きくなってきたのでこの状態が植え時です。
その名の通り「河原に自生するヨモギ」の一種で、この時期葉っぱはうっすら細かい毛に覆われ白っぽく見えますが、5月になるとスギナの様な細い葉に変わって行きます。
競い合うように葉を広げるクラリセージ苗
クラリセージは2年草ですが当農場では毎年初夏に香り高い花を咲かせたくさんのミツバチが集まってきます。
すでに力強ささえ感じるクラリセージ
植え付け後さっそくゼニアオイだけ防獣ネットで覆いました。
2年前ゼニアオイだけがシカによる食害で壊滅させられました。おいしさを知ったシカが再来する可能性が高いため、以来毎年欠くことのできない作業となっています。
植え付け後の水やりは広域にわたるので散水ホースで行います。水の散り具合を調整しながら設置します。
まるで観光地の消火設備のようです。 遮るものがないので壮観な光景です。
新人ハーブの1組目が農場デビューしました。肥料、農薬は一切使用しない当農場で自然を受け入れたくましく育ってくれることを願わずにはいられません。
次回は4月中旬に2組目の定植・たねまきを計画しています。