冬私達はどんなことをしているのでしょうか?
冬はハーブがよりよく育つための「土づくり」に集中します。
土は植物が根を張るための土台です。
私達が理想とする土はフカフカで、
水分を保って、隙間があり空気が豊富にある土です。
カチカチに固まった土では、根から水や空気が供給されず
植物は元気に育つことができません。
理想のフカフカの土に近づけるために今の時期に
牛や鶏の糞や植物などを醗酵させた堆肥(たいひ)を土に混ぜることが大切になります。
ぶるっと震える冷たい風が吹き抜ける日に堆肥を撒きました。
堆肥は完全に醗酵し乾燥した状態で、触るとサラサラして、
鼻を近づけてもいやな臭いはしません。
まずトラクターで堆肥をすくい、マニアスプレッター(堆肥を撒く車)に積みます。
風が吹くと飛んでいくので慎重に入れます。
風向きによってはトラクターの運転手に降りかかり顔が真っ黒になることも。
それでは堆肥を撒いていきます。
やみくもに撒くのではなく昨年のハーブの生育結果や土の状態を見て
どこに多く、少なく撒くか調整します。
撒き終わったら、土に混ぜ込むためにトラクターで耕します。
土の中に大きな石があると、ドンと突き上げられる衝撃があり
トラクターが飛びあがるのでお尻が少し痛くなります。
そんなことにもめげずに、しっかり土に混ぜ込むために時間をかけて何度も深く耕します。
繰り返すうちに少しづつフカフカの土に変わっていきます。
今回耕しただけでは理想の土になるのは無理なので
冬の間に何度も耕します。
3月になると苗の植え付けが始まりそこから、
ハーブの栽培、管理に集中します。
冬の間にどれだけ土を良くできるかが今年の栽培の
決め手になるので2月以降も土づくりに全集中します!
次回は農場の落ち葉や化粧品原料としては使わないハーブの
部分を利用した堆肥づくりについてお話します。