太陽のつよく、はげしい日差しが降りそそぐ夏の明野ハーブ農場。
少し作業をするだけで汗がダラダラと流れて止まりません。
暑い中での作業は少し辛いですが、何よりも楽しみな収穫の時期がやってきました。
収穫のピークは6月中旬から8月上旬までつづきます。
ごく一部ではありますが、今年の収穫の様子をお伝えします
まずご紹介しますのが「ゼニアオイ」(マロウ)です。
花が満開になった時が収穫のタイミングです。
花・葉・茎に保湿力を持つハーブで、地上部をまるごと鎌で収穫します。
収穫したての花や葉を手でもむと、しっとりとした保湿力を感じることができます。
ゼニアオイは収穫を迎えるまで虫対策を必要とし、手がかかるハーブです。
その分だけ収穫できる喜びもひとしおです。
今年はアブラムシ(茎や葉の成分を吸う害虫)対策や
剪定(せんてい)をこまめにした結果、例年よりたっぷりの花が咲き、
無事収穫することができました。
次は「セイヨウノコギリソウ」です。
その小さな花は6月中旬から農場を白色に染めてくれます。
花たちを見るとついつい写真を撮影したくなります。
このハーブは花・葉・茎・根に肌荒れを防いだり
抵抗力の強い肌に導く効果が期待されます。
鎌で余すことなく収穫しエキスの原料とします。
ゼニアオイと違って非常に力強いハーブでアブラムシなどの害虫は付かず、
ほとんど手がかかりません。
むしろ生命力が旺盛なので、広がり過ぎないように注意しながら栽培します。
ほとんど手をかけずに生長してくれる、セイヨウノコギリソウの力強さに
感謝しながら無事収穫ができました。
最後にタイムをご紹介します。
収穫時期は花と香りで判断します。
小さな薄いピンク色の花を咲かせて、蒸し暑さを忘れさせるさわやかな香りで
お肉や魚を食べたくなるような香りを漂わせるころに収穫します。
このハーブは花・葉・茎に抗菌作用や肌のキメを整える効果が期待されます。
バサッと鎌で収穫すると、さわやかな香りが広がります。
収穫直後の香りを感じられるのはハーブを栽培しているスタッフの特権です。
ついつい香りを感じながら笑顔になります。
タイムは梅雨のムシムシした環境が苦手です。
今年はこうした環境が続いた結果、一部枯れてしまいました。
もう少し早く収穫したら枯れなかったかも。悔し気持ちが残りました。
収穫を楽しい気持ちで迎えられるように
虫対策や草対策などの改善を重ねています。
今年うまくいったこと、うまくいかなかったことを整理して
来年も無事収穫が迎えられるように新たな改善を積み重ねていきます。