栽培期間は2年、そして栽培難易度が高いハーブ、オウゴンの根を収穫しました。
まず2年間の栽培の流れを簡単にお伝えします。
1年目の春に種をまいて栽培がスタート、夏に花を咲かせて、
冬になると地上部分は枯れますが地中の根だけで冬を越します。
2年目の春に再度芽を出し生長し秋に大きくなった根を収穫します。
オウゴンは明野ハーブ農場で栽培する25種類のハーブの中で
一番手間がかかり、気を使います。
難しいポイントは主に4つです。
- 1年目の生長がゆっくりで草に負けやすい
- 1年目根が伸びるのが遅く抜けやすい
油断して草抜きをするとオウゴンが一緒に抜けてしまいます。
- 茎が折れやすい
無意識にオウゴンの周りを通るとズボンが引っ掛かって
枝が「ポキッ」と折れます。
- 冬を越すのに苦戦
いてつく寒さに耐えきれず腐ってしまうことがあります。
このような難しさを慎重な作業を重ねることで
乗り越え無事収穫の日を迎えました。
花はほとんどなくなり種を多くつけています。
気温が低くなり生長が落ち着いた頃、例年10月末に収穫をします。
まずは根の収穫前に葉、茎の刈り取りをします。
地上から5㎝ほどの茎を残して
すべて、はさみで刈り取ります。
刈り取ることで根の収穫がしやすくなります。
収穫で使う道具はなんと!
スコップです。
アナログ作業ですが、スコップで一つ、一つ丁寧に掘り起こしていきます。
2年間かけて育てた貴重なオウゴンです。
根が傷つかないようにオウゴンから20㎝ほど
離れた場所にスコップを差し込みます。
オウゴンの周りにスコップを差し込んで
最後に掘り起こします。
大きな根が掘れました。
掘れた瞬間「お~~~っ!」とスタッフ同士の
歓喜の声があがります。
収穫した根には泥がびっしりついているので
水でしっかり洗います。
洗った後は傷んで悪い部分、良い部分を分ける選別の作業があります。
良く観察して、根が黒くなり腐っている部分は取り除きます。
選別まで終わると後は根を細かくして
乾燥させるとオウゴン根エキスの原料が完成です。
色は名前の通りオウゴン色の根です。
最初にお伝えしましたがオウゴンは
栽培が難しく収穫量は、なかなか増えません。
それでも改良を重ねて少しずつ
収穫量が上がってきました。
今後も多くの皆様に製品を通してオウゴン根エキスをお届けできる
ように改善を重ねて頑張ります!