2021年はじめての収穫はオウゴンでした。
いつもは心が「トキメク」収穫ですが、今回はちょっぴり悔しいです。
当農場ではオウゴンは2年間かけて栽培します。
1年目の春に種をまいて栽培がスタート。夏に花を咲かせるころには高さは30cmほどに。
冬になると地上部分は枯れ、地中の根だけで冬を越します。
2年目の春にはさらに多くの芽を出し、秋に大きくなった根を収穫します。
今回は残念ならが2年目の春に新しい芽が出ず、土に残された根を収穫しました。
どうして2年目の春に新しい芽が出ないのでしょうか?
恐らく冬になると-10℃になり、冷たく乾燥した風が吹き抜ける環境が
原因ではないかと考えていますが明確な答えはわかっていません。
寒い冬を越すためにネットをかけたり、もみがらを敷き詰めて防寒したり
毎年のようにテストを繰り返し新しい芽を出すオウゴンが増えてきていますが、
それでも一部は新しい芽を出してくれません。
芽吹きはしませんでしたが1年間生き抜いたオウゴンを無駄にできません。
小さい根ですがしっかり収穫します。
まずオウゴンの周りをスコップで掘り起こします。
前日雨が降った影響で土はどっしり重く
スコップを土に差し込む作業で体力が奪われます。
柔らかくなった土の中に手を入れて、根を掘り出します。
2年間生き抜いた物と比べると半分以下の大きさでした。
収穫した後は根を洗います。
当初はタワシを使って洗っていましたが時間も手間もかかり大変です。
現在は「文明のりき」である、高圧洗浄機を使います。
土が落ちるとオウゴン色の根が見えてきました。
最後に一つ一つ目でしっかり確認して根の色が悪い部分を取り除きます。
この作業が終わると根を乾燥させてようやく作業は完了です。
来年はこの収穫作業を少しでも減らすため
今からオウゴンの冬の過ごし方をしっかり研究していきたいと思います。
来月からは花など心がトキメク収穫のスタート!今からたのしみです。