スコップを手に取り腰に力をいれる。
そして、ぐぐっと掘り出す。土の中から出てきたのは・・・
「エキナセアの根」です。
今回は2日間かけたエキナセアの根を収穫した様子をお伝えします。
根を収穫するエキナセアは2年間生き抜きました。
1年目の春に種をまいて、9月に花を咲かせます。
冬には葉や茎は枯れますが、根は生きて冬を耐えます。
2年目の初春に新芽を出して夏に花を咲かせた後、秋に根を収穫します。
それでは、レッツ収穫!
はじめに、エキナセアの葉や茎を機械で刈り取ります。
そしてスコップや機械を使って掘り起こします。
2年間かけて生長した根との初対面です。
順調に育っているかな・・・ワクワクとドキドキです。
腰に力を入れて土を掘り起こすと・・見えました!
「去年より大きいかな?」「少し小さいかな?」
まずまずの大きさで一安心です。
全体の収穫量は昨年より増えて嬉しい結果。
栽培方法を改善したことが収穫量に繋がって
スタッフの笑顔がはじけます。
しかし、ここからが本番です。
収穫が終わった後に大切な仕事とは?
それは土をしっかり落とすことです。
化粧品の原料として使用するので完璧に土を落とします。
この作業を丁寧に丁寧にすることが大切です。
まず根にどっさり付いている土を木の棒でいたわりながら、たたいて落とします。
今年は550本の根を収穫し、その全ての土を落とします。
この作業は、さすがに二の腕に疲れが溜まります。
それでも、作業は続きます。
次は根を割って細かい土を落としていきます。
腕に力を入れて、根を1/2から1/4へ割ります。
割ることで細部まで土を落とすことができます。
この作業で握力がうばわれていきます。
時間は過ぎ、日暮れにより1日目の作業はここで終了です。
2日目、前日のつづきで根を割っては細かい土を落とす作業から再スタート。
朝の凛とした空気を感じ、鳥の鳴き声を聞きながら、
スタッフの会話もはずみ楽しく作業が進みます。
作業は開始から終了まで約3時間かかりましたが、あっという間に感じました。
根を割る作業が終わると最後の仕上げに入ります。
仕上げは洗浄です。
しかし、水道の水圧では土は落ちません。
どうしようかと悩み10年以上試行錯誤した結果がこちらです。
手づくりで作った洗浄ステージが舞台となります。
まず根をセットしていきます。
そして、高圧の水を根に向けて放水します。
高圧の水が出るとホースが暴れるので
放水担当スタッフは腰に力を入れて体制を整えます。
準備ができたことを確認して合図が出たら、放水スタート!
水浴びをしているようで、根が気持ちよさそうです。
表、裏としっかり洗い、土は完璧になくなりました!
最後に天日干しにして2日間の作業は無事終了です。
例年は収穫祭と題してたくさんのお客様にご参加いただいて
エキナセアの根を収穫していましたが新型コロナウィルスの影響もあり開催は中止しました。
そのため、3人のスタッフでやり切るために何度もシミュレーションして当日を迎えました。
天候に恵まれたこともあり、なんとかやり切ることができました。
収穫祭に参加してくださるお客様の力が身にしみました。
ありがとうございます!
来年こそ沢山のお客様と一緒に収穫できる日を楽しみにしています。